大稲荷神社

大稲荷神社について

宮司挨拶

大稲荷神社は、天平18年(西暦1590年)の創建といわれ、正一位大稲荷大明神として、小田原の地域の方々に「ダイナリサン」と呼ばれ親しまれてきた歴史ある神社です。小田原駅西口よりわずか徒歩5分のところにある当社は、小田原城北条時代に創建されました。
大稲荷神社には、商売繁盛と方位除けの御祭神である、田中大神と宇迦之御魂大神が祀られています。また、境内では田中稲荷神社・錦織神社・愛宕神社のお社で、それぞれに神様をお祀りしています。
平成18年には、江戸時代の宝永3年に鬼門除の稲荷として再興してから300年を迎え、三百年祭が執り行われています。関東大震災などの自然災害、戦争といった災禍の中も、ご崇敬の皆様の心のよりどころであり、ありがたい希望の場所であり続けてきました。
本殿の彫刻、個性的な狛犬、正七角形の絵馬、全国的にも珍しい金色の御朱印をはじめ、奉納された貴重な文化財の数々が当社には残されております。
300年に及ぶ古社の歴史の中で培われてきたものを継承し、後代に伝授する担い手として、一神職として勤めて参りたい所存でございます。どうかご崇敬の皆様方には、今後共、格別のご支援とお力添えを賜りますよう、謹んでお願いを申し上げます。

大稲荷神社 宮司 穐山 光鑑

守り伝えられてきた見事な彫刻の数々

大稲荷神社の境内にある愛宕神社では、数多くの立派な彫刻を見ることができます。花鳥彫刻、獅子頭・波と鯉、巻物を手に馬に乗る人、龍に跨る人などが、本殿のあらゆる箇所にあります。傑作とされる龍の彫刻を厳選した『百龍めぐり 関東編』(若林 純/日房出版社)でも、当社の龍の彫刻が紹介されています。
また道中には、様々な灯籠や、神狐をはじめとする石像なども祀られています。当社の歴史の一端を感じてもらいながら、参拝に来ていただければと思います。

狛犬
彫刻
石像

全国的にも珍しい正七角形の絵馬

正七角形の絵馬

当社の正七角形の絵馬は、全国的にもなかなか珍しい、正七角形のものです。この絵馬からも、小田原の工芸技術の高さが窺えるのではないでしょうか。当社には、商売繁盛と方位除けの神が祀られていることもあり、そうしたお願いごとをされる方々が参拝に訪れ、絵馬に願いを託しています。
また、当社には奉納された絵馬が文化財として残されています。古くは、享保2年に当時の小田原藩主大久保忠英によって奉納されたもの、天保10年の商家店先図絵馬、文久元年の的絵馬、元治元年の武人図絵馬などがございます。様々な時代の人々の願いが込められた絵馬がご奉納されています。

関東一とされる迫力の「とぶ神輿」

毎年5月3日(祝)に開催される小田原北条五代祭りでは、総勢1,700名にも及ぶ武者行列(パレード)の最後尾で、小田原市内にある神社の神輿が渡御します。勢いよく走る神輿としては関東一とされる大稲荷神社の本神輿も、市内を勇壮に練り歩きます。
小田原に伝わる「小田原担ぎ」では、神様の乗り物である神輿を揺らすことはせず、木遣りをかけて勢いよく疾走します。小田原の方言では、神輿が勢いよく走る・突っ込むことを「とぶ」といいます。木遣り唄を合図に数十メートル疾走し、決まった地点でピタッと止まる、迫力が見事な「とぶ神輿」です。

神輿
大稲荷神社

基本情報

法人名
宗教法人 大稲荷神社
代表
穐山 光鑑
住所
〒250-0045
神奈川県小田原市城山一丁目22番1号
MAP
電話番号
0465-34-7630
※出られない場合もございます